CJダシダ・エゴマ油・梅エキス・水あめ・酢の使い方を徹底解説
韓国料理を作っていると、
「レシピ通りに作ったのに、なぜか韓国で食べる味と少し違う」
と感じることがあります。
その違いを生みやすいのが、だし・油・甘味料・酸味料の使い分けです。
前編では、韓国料理の基本となる唐辛子粉、魚醤、韓国醤油、ヨンドゥなどをご紹介しました。
後編では、
- CJダシダ
- ごま油・エゴマ油
- エゴマ粉
- 水あめ
- 梅エキス
- りんご酢
など、料理の味をもう一段階本格的にする韓国調味料を紹介します。
この記事では単に「何に使うか」だけではなく、
どんな料理に向いているのか、似た調味料と何が違うのか、初めて買うならどれを選べばいいのか
まで分かりやすく解説します。
韓国料理は「だし」と「仕上げ」で味が変わる
韓国料理ではコチュジャンや唐辛子粉などの辛味調味料に目が行きがちですが、実際にはだし・油・甘味・酸味のバランスも非常に重要です。
例えば同じチゲでも、
牛肉ダシダを使えばコクのある味に、
あさりダシダを使えば海鮮の旨味を感じる味に、
いりこダシダを使えば家庭的で比較的すっきりした味に仕上げやすくなります。
さらに最後に使う油でも印象が変わります。
ごま油なら香ばしさが強くなり、エゴマ油なら独特のまろやかな香りを楽しめます。
つまり、
「韓国料理=辛い調味料」だけではなく、料理に合わせて“旨味と香り”を選ぶことがポイントです。
韓国料理でよく使う調味料|まずは違いを比較
| 調味料 | 味・特徴 | おすすめ料理 | 初心者おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 牛肉ダシダ | コクのある牛肉系旨味 | スープ・チゲ・炒め物 | ★★★★★ |
| あさりダシダ | 海鮮系の旨味 | スンドゥブ・海鮮鍋 | ★★★★☆ |
| いりこダシダ | すっきりした魚介系 | テンジャンチゲ・カルグクス | ★★★★☆ |
| 冷麺ダシダ | 冷麺スープ向け | 水冷麺 | ★★★☆☆ |
| ごま油 | 香ばしい | ナムル・ビビンバ | ★★★★★ |
| エゴマ油 | 独特でまろやかな香り | ナムル・豆腐・麺料理 | ★★★★☆ |
| エゴマ粉 | 香ばしく濃厚 | カムジャタン・鍋 | ★★★☆☆ |
| 水あめ | 甘味+ツヤ | トッポッキ・炒め物 | ★★★★☆ |
| 梅エキス | 甘味+酸味+コク | 肉料理・和え物 | ★★★★☆ |
| りんご酢 | やわらかな酸味 | 冷麺・和え物 | ★★★★☆ |
初めて韓国調味料を揃えるなら、牛肉ダシダ・ごま油・水あめの3つから始めると使いやすいです。

CJダシダは料理によって使い分ける
「ダシダ」と聞くと牛肉ダシダを思い浮かべる方が多いですが、実際にはいくつか種類があります。
全部揃える必要はありません。
普段よく作る韓国料理に合わせて選ぶのがおすすめです。
① CJ 牛肉ダシダ
韓国料理を初めて作る方に最もおすすめしやすいのが牛肉ダシダです。
牛肉の旨味をベースにした万能タイプで、
- ユッケジャン
- プデチゲ
- わかめスープ
- 牛肉スープ
- 野菜炒め
- チャーハン
など幅広く使えます。
どんな人におすすめ?
「ダシダを1種類だけ買うならどれ?」
という方なら、まず牛肉ダシダが使いやすいでしょう。
スープだけでなく炒め物にも使えるため、韓国料理以外にも活用できます。
韓食ナビのポイント
ダシダは旨味だけでなく塩味もあります。
そのため、ダシダを入れてから塩や醤油で最終調整すると味が濃くなりにくくなります。
最初から大量に入れず、少量ずつ味を確認しながら使うのがおすすめです。

② CJ あさりダシダ
あさりの旨味を加えた海鮮料理向けのダシダです。
特に相性がいいのは、
- スンドゥブチゲ
- 海鮮鍋
- カルグクス
- あさりスープ
など。
牛肉ダシダよりも海鮮系の旨味を出しやすいため、スンドゥブをよく作る方にはこちらがおすすめです。
牛肉ダシダとの違い
コクを強くしたい → 牛肉ダシダ
海鮮の旨味を生かしたい → あさりダシダ
と考えると選びやすくなります。

③ CJ いりこダシダ
韓国の家庭料理らしい魚介系のだしを作りたいときに便利です。
おすすめは、
- テンジャンチゲ
- カルグクス
- スープ
- 煮物
など。
牛肉ダシダよりも比較的すっきりした方向の旨味なので、テンジャンや野菜の味を生かしたい料理にも合わせやすいです。

④ CJ 冷麺ダシダ
冷麺ダシダは、主に水冷麺のスープ作りに使用します。
家庭では水と冷麺ダシダをベースに味を調整できますが、濃度は商品表示を確認して調整してください。
韓食ナビでおすすめしている使い方
実際の販売現場では、
市販の冷麺スープ+冷麺ダシダ
を組み合わせる方法もおすすめしています。
市販スープだけでは少し物足りないときに冷麺ダシダを少量加えると、旨味を補いやすくなります。
逆に冷麺ダシダを強くしすぎると調味料感が出やすいため、少量から味を確認することがポイントです.

ごま油とエゴマ油は何が違う?
日本のお客様から質問されやすいのが、
「ごま油とエゴマ油は同じように使えますか?」
という点です。
どちらも韓国料理で使われますが、香りはかなり違います。
| ごま油 | エゴマ油 | |
|---|---|---|
| 原料 | ごま | えごまの種 |
| 香り | 香ばしく強め | 独特でまろやか |
| 向いている料理 | ビビンバ・ナムル・炒め物 | 豆腐・ナムル・麺・和え物 |
| 使い方 | 幅広い | 仕上げにもおすすめ |
| 初心者 | ◎ | ○ |
オットギ ごま油
韓国料理で最も使いやすい油の一つです。
ビビンバ、ナムル、焼肉、スープ、炒め物など幅広く使えます。
特にナムルでは、ごま油を最後に加えることで香ばしい香りが立ちやすくなります。
韓国料理をよく作るなら1本あると便利な調味料です。

ヘピョ エゴマ油
エゴマ油は、えごまの種から作られる植物油です。
ごま油とは香りがかなり違い、独特の香ばしさとまろやかな風味があります。
おすすめは、
- 豆腐
- ナムル
- ビビンバ
- 麺料理
- サラダ
など。
料理の仕上げに少量加えるだけでも香りが変わります。
保存するときのポイント
エゴマ油は酸化しやすいため、開封後の保存方法は商品パッケージの表示を確認してください。
特に開封後は長期間放置せず、できるだけ早めに使うのがおすすめです。

エゴマ粉は何に使う?
エゴマ粉は、日本ではまだ馴染みが少ないかもしれませんが、韓国料理ではよく使われます。
特に、
- カムジャタン
- スンデクッ
- エゴマカルグクス
- 韓国鍋
との相性がいい調味料です。
エゴマ粉を加えるとスープに香ばしさとコクが加わり、少しとろみを感じるような濃厚な味になります。
入れすぎには注意
香りが強いため、最初から大量に入れるより、少量ずつ加えて好みの濃さに調整する方が失敗しにくいです。

水あめと砂糖はどう違う?
韓国料理では砂糖だけでなく、水あめ(물엿)もよく使われます。
どちらも甘味を付ける調味料ですが、役割が少し違います。
砂糖 → 甘味を付ける
水あめ → 甘味+ツヤ+ソースのまとまり
と考えると分かりやすいでしょう。
おすすめ料理は、
- トッポッキ
- プルコギ
- メルチポックム
- ヤンニョムチキンのソース
- 煮物
などです。
特にトッポッキやヤンニョム系料理では、ソースにツヤが出て見た目もきれいになります。
水あめがない場合は?
砂糖などで甘味を補うことはできます。
ただし、水あめ特有のツヤや粘度は同じ仕上がりにならない場合があります。

梅エキスは「甘くするだけ」の調味料ではない
韓国料理で使われる梅エキス(매실청)は、甘味だけではなく、酸味やコクを加えたいときにも便利です。
おすすめは、
- プルコギ
- カルビ
- チェユクポックム
- ナムル
- 和え物
- ドレッシング
- 漬物
など。
砂糖だけで味付けするよりも、甘味に少し奥行きを出しやすいのが特徴です。
肉料理にも使いやすい
プルコギやカルビなどのヤンニョムに少量加えると、甘味だけでなくさっぱりした風味も加わります。
ただし商品によって糖度や味が異なるため、最初は少量から調整してください。

りんご酢は冷麺・ビビン麺にも便利
りんご酢は、
- 水冷麺
- ビビン冷麺
- インスタントビビン麺
- ドレッシング
- マリネ
- ピクルス
- 和え物
などに使えます。
特に冷たい麺料理では、食べる直前に少量加えると酸味が立ち、味がさっぱりします。
ビビン麺の場合も、付属ソースを全部混ぜたあとに味を確認し、
「もう少し酸味が欲しい」
と感じたときだけ少量追加すると調整しやすいです。

氷酢酸について
氷酢酸は一般的な食酢とは性質が大きく異なる、非常に濃度の高い酢酸です。
そのため、家庭で通常の酢と同じ感覚で使用するものではありません。
使用する場合は、必ず食品用途として販売されている商品の表示・希釈方法・注意事項に従ってください。
初心者が韓国料理の酸味を調整する目的であれば、まずは一般的な食酢やりんご酢を使用する方が扱いやすいでしょう.

カラメルは何のために使う?
韓国料理では、料理の色を濃く美しく仕上げる目的でカラメル系の調味料が使われることがあります。
代表的なのが、
- チョッパル
- 煮込み料理
などです。
ただし、家庭で韓国料理を始めるために必ず必要な調味料ではありません。
まず基本的な韓国調味料を揃え、その後本格的な料理に挑戦したくなったときに検討する調味料
と考えるといいでしょう。

料理別|どの調味料を選べばいい?
ここを追加すると、今回の記事がかなり使いやすくなるよ.
| 作りたい料理 | おすすめ調味料 |
|---|---|
| ユッケジャン | 牛肉ダシダ |
| スンドゥブチゲ | あさりダシダ |
| テンジャンチゲ | いりこダシダ |
| 水冷麺 | 冷麺ダシダ+酢 |
| ビビン麺 | ごま油+りんご酢 |
| カムジャタン | エゴマ粉 |
| トッポッキ | 水あめ |
| プルコギ | 牛肉ダシダ+梅エキス |
| ナムル | ごま油またはエゴマ油 |
| ヤンニョム系料理 | 水あめ |

初めて韓国調味料を買うならこの順番
全部を一度に買う必要はありません。
まず揃えたい3つ
① 牛肉ダシダ
スープから炒め物まで幅広く使えます。
② ごま油
ナムル、ビビンバ、スープなど使用頻度が高い調味料です。
③ 水あめ
トッポッキやヤンニョム料理を作るなら便利です。
韓国料理をもっと本格的にしたいなら
次に、
梅エキス → エゴマ油 → エゴマ粉 → 料理別ダシダ
という順番で増やしていくと、使い切れない調味料が増えにくいでしょう.
失敗しにくい韓国調味料の使い方
韓国調味料は「たくさん入れれば本場の味になる」というものではありません。
特にダシダや魚醤、醤油などを複数組み合わせる場合は、塩味が強くなりやすくなります。
基本は、
① 少量入れる
② 混ぜる
③ 味見する
④ 足りなければ追加する
です。
また、ごま油やエゴマ油のように香りを楽しむ調味料は、料理によっては最後に加えると風味を感じやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 初めてダシダを買うならどれがおすすめですか?
最初の1種類なら、料理の用途が広いCJ牛肉ダシダが使いやすいでしょう。
Q. 牛肉ダシダとあさりダシダはどう使い分けますか?
肉系スープや炒め物なら牛肉ダシダ、スンドゥブなど海鮮系料理ならあさりダシダがおすすめです。
Q. ごま油とエゴマ油は代用できますか?
代用できないわけではありませんが、香りがかなり異なります。
ごま油は香ばしさが強く、エゴマ油は独特のまろやかな香りがあるため、料理によって使い分ける方がおすすめです。
Q. 水あめは砂糖で代用できますか?
甘味は補えますが、水あめ特有のツヤや粘度は出にくくなります。
Q. 梅エキスは何に使うのが簡単ですか?
最初はプルコギなどの肉料理や和え物に少量加えると使いやすいです。
Q. 韓国調味料は全部揃える必要がありますか?
必要ありません。
普段作る料理に合わせて少しずつ増やす方が使いやすく、無駄も少なくなります。
まとめ
韓国料理を本場らしい味に近づけるポイントは、辛味だけではありません。
だし・香り・甘味・酸味を料理に合わせて使い分けることが大切です。
初めてなら、
牛肉ダシダ → ごま油 → 水あめ
のように用途の広い調味料から始めると使いやすいでしょう。
スンドゥブをよく作るならあさりダシダ、テンジャンチゲならいりこダシダ、カムジャタンならエゴマ粉というように、作りたい料理に合わせて調味料を増やしていけば十分です。
韓国調味料は種類が多いですが、それぞれの役割が分かるようになると、家庭で作れる韓国料理の幅が一気に広がります。


コメント